各事業部の開発部門と、新規事業探索のためのコーポレート開発などに分かれる研究開発本部で、私は機能性材料事業の開発に従事。なかでも現在、取り組んでいるのが「水溶性フラックス洗浄剤」の開発です。
はんだ付けの際に使用する促進剤フラックスは、近年、環境負荷低減の観点から水溶性化が進み、アジア諸国で「水溶性フラックス」の使用が拡大しています。一方で、はんだ付けされる電子基板、電子部品の小型化、高密度化が進み、はんだ付け後のフラックス除去が難しくなってきています。
私の仕事は、こうした小型で高密度な電子基板に残存した水溶性フラックスをしっかりと落とす洗浄剤を開発することに加え、効率よく洗浄するためのプロセスを提言すること。そのために「常に多方面にアンテナを張る」「多様な人と交流を深める」「どんなことも決して諦めない」の三つを常に心掛け、粘り強く取り組みを進めています。
電子機器用材料の開発は、お客様と直接やり取りをしながら改良を進めていくため、訪問機会も多いのが特徴です。自然とソーシャルスキルも高まり、また業界のトレンドなど幅広い知識も吸収できるのが魅力です。
一方で、閃きや知識量だけでなく、「根性」や「決して諦めない気持ち」も、研究開発従事者に求められる資質だと強く感じています。入社2年目で、学会発表のための論文作成をしていた時、締切り間近になってもデータが整わず、非常に焦ったことを今でも覚えています。寸暇を惜しんで機器分析や反応速度論計算を行い、何とか間に合わせることができましたが、最後まで諦めないという強い気持ちを持つことの重要性を改めて実感しました。
選考方法として、テストと面接を行い、その両面から判断するとあったことから、「きちんとした会社だな」と好印象を持ち、応募しました。またその後、研究所見学に参加した際に対応いただいた研究員の人柄が非常に良く、「ここなら安心して長く働けそう」と入社を決めました。
私の夢は