荒川化学とは?
荒川化学とは?
身近にあるのにあまり知られていない荒川化学を紹介します。
荒川化学はどんな会社?
創業は明治9年、140年を超える歴史
荒川化学は明治9年、大阪伏見町に、生薬商として創業しました。創業時からロジンのもとである松やにを取り扱っており、当社の歴史はロジンとともに歩んできた歴史といえます。
松から採れるロジンが主原料
松やにを精製した樹脂がロジンです。ロジンは大半が中国で生産されますが、荒川化学は日本のロジン輸入量の約5割を取り扱っており、国内ロジン業界ナンバーワンの会社です。ロジンを主原料に工業用の中間素材を製造して、みなさんの日常を支えています。
身近なところで活躍
印刷物、粘着テープ、デジタル家電にも
荒川化学の製品は中間素材のため直接目にしませんが、あなたの近くにもきっとあるはず。例えば、新聞や雑誌の紙とインキに荒川化学の製品が使われています。また、梱包に使う段ボール、ガムテープ、さらに薄型テレビにも使われていて、見えないところで活躍しています。
国内業界トップクラス
荒川化学の主力製品である製紙用薬品、印刷インキ用樹脂、粘着・接着剤用樹脂はいずれも国内トップクラスです。これら荒川化学の製品が、色鮮やかな印刷物や、しっかりくっつく粘着テープといった、何気ない日常の当たり前を支えています。
世界のオンリーワン製品
超淡色ロジン
ロジンは黄褐色ですが、荒川化学は写真のようにほぼ無色透明なロジンを世界で初めて開発しました。通常のロジンより不純物が極端に少ないため、医療用途での粘着成分として使われています。世界で荒川化学だけのオンリーワン製品です。
環境に配慮した
有機溶剤を含まない製品開発
荒川化学はロジンという天然樹脂を用いて、早くから環境に優しい物づくりを追及してきました。例えば、2003年にはロジンの高い粘着性能を実現しつつ、有害な有機溶剤を一切含まない粘着付与樹脂を業界で先駆けて開発しています。
研究開発型企業
大阪と筑波に研究所
荒川化学はロジンの化学をコア技術としており、全社員の約2割が研究開発をおこなっています。大阪と筑波の2拠点体制として、主に、大阪では各事業部の研究開発を、筑波では次世代を担う新規技術の開発に取り組んでいます。
グローバル化の加速
荒川化学は 1967 年に台湾に合弁で現地法人を設立したのを皮切りに、米国、中国、香港、タイ、ドイツに現地法人を設立してきました。中でも中国には複数の生産工場を建設するなど、事業展開を加速しています。
上場は1999年
歴史の長い会社ですが、上場企業としては若い会社です。1999年に大証二部へ上場、2000年に東証二部へ上場、2003年に東証・大証一部へ上場しました。
身近に荒川化学!
「見やすい」新聞紙
インキのにじみ止めの薬品
新聞の文字って小さいですが、はっきり見えますよね。それは 紙にインキのにじみ止めの薬品 ( サイズ剤といいます) が含まれているからなんです。サイズ剤は主にロジンを原料としており、荒川化学の主力製品の一つです。あなたが読む新聞にも荒川化学の薬品が使われているかも。
「丈夫」段ボール
紙を強くする薬品
段ボールって軽いのに丈夫ですよね。その強さを支えているのが荒川化学の薬品( 紙力増強剤といいます) です。細かい 紙の繊維を繋ぎとめて、強くしています。また、リサイクルが進むと紙の繊維は弱くなりますが、紙力増強剤が強度を補ってリサイクルを支えているんです。
「きれい」雑誌
インキ用の樹脂
雑誌、ポスター、食品の包装など、色鮮やかな印刷が身の回りにたくさんありますが、ここでも荒川化学の製品が活躍しています。インキには、紙に密着させたり、光沢を出すために必要な樹脂が含まれており、この樹脂も荒川化学の主力製品の一つなんです。
「くっつく」ガムテープ
粘着・接着用の樹脂
ガムテープなどの粘着テープや接着剤には、しっかりくっつくための樹脂が含まれています。この樹脂も荒川化学の主力製品の一つで、ロジンのネバネバした性質が活かされています。一方、引っ張れば簡単にはがれるカップ麺のフタなどの微妙な接着力も、荒川化学の樹脂がコントロールしているんです。
「噛み心地いい」チューインガム
弾力性を与える樹脂
チューインガムに含まれるガムベースには、ロジンを原料とする荒川化学の樹脂が使われています。ガムのふくよかで、まろやかな噛み心地に荒川化学の樹脂が役立っています。ロジンは松から採れる天然物なので、口に入れても安全なんです。
「キズつきにくい」デジタル家電
機能性コーティング剤
テレビ、ノートパソコン、スマートフォンなどのディスプレイはキズがつきにくいようにコーティングされています。ここに使われるコーティング剤も荒川化学の主力製品の一つです。光を当てると一瞬で固まるため、省エネや生産効率アップにつながる優れモノなんです。
「故障しにくい」デジタル家電
基板や部品の洗浄
テレビ、ノートパソコン、スマートフォンなどのデジタル家電は、故障しにくいように内部の電子回路基板や電子部品を洗浄しています。以前、洗浄にはオゾン層破壊で問題となったフロンが使われていましたが、荒川化学はフロンに替わる洗浄剤を開発しました。洗浄装置も開発しており、洗浄剤と洗浄装置でデジタル家電を支えているんです。
「高性能プラスアルファ」デジタル家電
環境に配慮した「はんだ」
テレビ、ノートパソコン、スマートフォンなどのデジタル家電に使われる電子部品のはんだ付けには、近年、有害な鉛を含まないはんだの使用が主流になっています。荒川化学はこの鉛を含まないはんだ、同じく有害なハロゲンを含まないはんだも開発しており、高性能に加えて環境に配慮した製品でデジタル家電を支えているんです。
荒川歴史館
エントランスゾーン
ようこそ「荒川歴史館」へ。明治時代の商家の格子戸をイメージしたエントランスの上には、当時掲げた荒川商店の看板を設置しています。荒川化学は創業以来、松やにから得られるロジンとともに発展してきました。エントランス横には、松やにを採取した後の「生松脂採取原木」を展示しています。
荒川化学の歩み
明治9 年(1876)、大阪伏見町において「玉屋」の屋号をかかげ生薬商を営んでいた初代店主荒川政七は、ロジン( 松やに)・テレビン油を商う「荒川政七商店」を創業しました。これが、140 年を超える永きにわたり、ロジンを主原料とする化学メーカーとして、独自の技術を確立する荒川化学の原点です。ここでは、創業から現在までの遍歴を紹介しています。
ロジンについて
紙のにじみ止め薬品、印刷インキ用樹脂、粘着・接着剤用樹脂など広範な分野で使用されているロジンは、松の幹からにじみ出た松やにを一滴一滴集めて精製した天然樹脂です。世界のロジンの約半分は中国で生産されています。ここでは、ロジンの種類と用途や、松やにの採取方法・採取工具などを紹介しています。
荒川化学について
SPECIALITY CHEMICAL PARTNERとしての荒川化学の事業を紹介しています。