新着情報

高圧化学工業ISO9001を認証取得

2000年9月14日

 荒川化学の100%出資子会社である高圧化学工業株式会社は、この度、品質保証の国際規格「ISO9001」の認証を取得しました。認証機関は財団法人日本品質保証機構。

 認証取得の範囲は「工業用有機化学薬品の設計・開発及び製造」です。荒川化学グループにおけるISO9001の認証取得は高圧化学が初めてとなります。

 荒川化学は'93年に21世紀ビジョンを策定し、'94年4月から「整備期」、「強化期」、「拡充期」と位置づけた、3期に亘る第1次~第3次の3ヵ年計画を推進しており、2000年4月から「拡充期」をスタートさせたばかり。

 第1次~第3次の3ヵ年計画では、荒川化学が開発型企業としてその基盤となる技術力の拡充を目指し、主力製品の拡販や新規な用途開発、あるいは新規事業の開拓を基本方針として掲げており、これらを支える生産拠点の増設、増強工事による量の充実に併せ、品質保証においても国際的な機関の認知を得ていくことをメーカーとしての責務として、今世紀中を目処に荒川化学グループの主力となる国内外の生産拠点におけるISO取得に取り組んで来た。

 これまで、荒川化学の主力4工場で、'95年に国内の水島工場が取得したのを皮切りに、富士工場('96年)、大阪工場('97年)、台湾荒川化学工業股フン有限公司('97年)、小名浜工場('98年)の国内外の主力全工場がISO9002を相次いで取得、さらに'99年には水島工場が環境マネジメント国際規格である「ISO14001」の認証を取得、大阪工場、富士工場は2001年3月、小名浜工場は2001年5月の取得で準備を進めている。

 高圧化学工業株式会社は、1959年の設立当初、独自の高圧水素化技術を駆使したフラン誘導体の製造を手掛けていたが、化学工業における材料開発の重点がファインケミカルズを指向するに及び、次第に医・農薬、香料、電子材料業界を対象とした中間体の製造が急増し、大小7基のグラスライニング製の反応缶を相次いで設置、併せてユーザーに新製品の開発初期段階から活用してもらえるマルチパーパス対応の設備も完備し、得意とする技術や設備の幅を広げて来た。

 同社は荒川グループの中で、いわゆるファインケミカル分野で唯一多目的製造プラントを有している。今後ともこれらの設備群を活用し、各需要家ニーズに迅速かつ木目細かな対応が可能な体制を構築していくに当たり、品質保証に関する国際的な認証を得たことにより、なお一層の経営基盤強化を推進していく。

 

高圧化学工業株式会社

所  在  地  : 大阪市大正区鶴町5丁目1番12号
取締役社長  : 蒔田 宗治
設     立  : 1959年3月
従 業 員 数  : 41名

以 上